バーゲンセールの終り 2014 12 14

書名 中国、敗れたり
著者 日高 義樹  PHP

 私は、2012年12月に、
「アメリカのバーゲンセールが始まる」と書きました。
 この意味は、オバマ政権は、
基本的に「事なかれ主義」で、
「難局に当たれば、アメリカは逃げる」という意味で書いたのです。
 その結果、予想通り、この2年間は、
中国は、東シナ海においても、南シナ海においても、
強引な行動に出てきました。
 これは仕方ないことです。
バーゲンセールが始まれば、
誰でも他人を押しのけて強引な行動に出ます。
 礼儀正しい日本人だって、
バーゲンセールの時は、そうなるのですから、
中国人ならば、なおさらでしょう。
 さて、アメリカは、11月の中間選挙で、
上院は、共和党が多数派となり、
下院は、圧勝という結果になりました。
特に上院も共和党が多数派になったことが大きいと思います。
 もうバーゲンセールは終りでしょう。
2年も続くバーゲンセールは珍しかったですね。
 さて、オバマ大統領の平和主義や弱腰の姿勢は、
オバマ氏が法律家であることが、その原因を作り出しています。
 何事も法律的に考えてしまう癖が災いとなり、
国際情勢においても、法律的に考えてしまうのです。
 私は、「法律家である前に政治家であれ」と書きましたが、
結局、オバマ氏は、「世界の警察官」をやめて、
「世界の法律家」になってしまいました。
 しかし、自分に都合がよい時は、国際法を利用し、
自分に都合が悪い時は、国際法を無視する。
これが、国際政治の現実です。
 この本には、オバマ氏が若い時に、
レーガン政権を研究して、
平和主義者になったということが書かれています。
 実は、私も若い時に、
レーガン政権を研究して、
「外交と軍事力は表裏一体のものである」と考えるようになったのです。
 理想と現実。
確かに、理想は追い求めなければなりません。
しかし、現実を直視する必要があります。
 理想のために、現実を見る目が曇るようなことは、
政治家として避けるべきでしょう。























































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